初めに、花月クリニックが存続し頑張れていることは、何と言ってもクリニックスタッフの仕事を超えた奮闘ぶりに大変感謝しています。2010年11月、花月クリニックは開院10年を迎えます。 開院当初、「撤退もありうる!」と理事長の言葉にもあったように、初めの数年間は厳しい状況で、閑古鳥が鳴くとはこのようなことかと感じました。暇なあまり、クリニック周囲の草取りや掃除をスタッフがやっており、ある看護師は、入職したものの “ここは大丈夫か!?” と感じたことを最近笑いながら話してくれました。デイケア併設工事1週間前に突然計画中止になったこともありました。健康教室では、参加者よりスタッフの数が多い事は常で、ある地区の公民館を貸していただいたものの、参加者がゼロで呆然として帰ったこともありました。また、ホタル祭りに参加した際は “お前たちは何しに来たのかい?” と言われたこともありました。しかし、地道な活動が実を結び、年数回行うグラウンドゴルフ大会は、最近では50人を超える参加者で地域の一大イベントになりました。スタッフや花月委員会が一丸となり、健康教室やグラウンドゴルフの開催を通じ、地域に貢献することの大切さを実感しました。 私の専門は循環器内科ですが、花月にかかれば、腰痛・膝痛が治るとの患者さんのお話で、ここ数年、整形外科化してきました。また連日、鼻からの胃カメラ・禁煙治療・男性型脱毛症・勃起不全・更年期障害・花粉症・蜂・ムカデ・漢方などなど、実に様々な患者さんがいらして、とりあえず花月にかかれば “なんとかしてくれる!” を目標にしています。大学病院で循環器専門医として心臓カテーテル検査を中心に心臓ばかり診て、毎日オンコール状態だったことを考えると不思議な思いです。 私も50歳を迎え、少しは落ち着いてきたと思いますが(笑)極めて爆発的・自己中心的性格の医師にこれからもお付き合いください。10周年は、あくまで通過点であり、さらに前進していきます。医師(私)、看護師(吉冨師長、木下、大嶋)、事務(野口、中野、津江)このチームは円熟した中に新しく2人のメンバーが加わり一段とパワーアップしました。最近、新たにみんなで楽しめることやクリニックの建物は古いながらも2階に健康増進(趣味も兼ねて)を行えるような空間に利用出来ないか、また屋上で何か出来ることないかなど妄想にふけることが多くなりました。 最後に岩里理事長をはじめ小南・山田・堀内先生、聖陵会職員にはいつもご支援をいただき感謝しています。 聖陵花月クリニック院長 井原亮 |
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