|
<避難所を巡回して>
7月5日から6日にかけて九州北部に発生した豪雨。日田市の被害は大きく多くの方が避難することになりました。7月13日、医師会の要請があり院長、看護師、理学療法士2名(岩里病院)の4名で桂林公民館、アオーゼを巡回しました。桂林公民館には60名ほどの方が避難されているそうですが、昼間は家の片付けや仕事に行かれて、私たちは20名ほどの方と接することが出来ました。血圧が高い方の血圧を測定したり、一人一人ゆっくり会話し避難による疲れや不眠、不安などの症状がある方には、少しでも症状の軽減が図れるようにアドバイスをするなどの対応をしました。 当院の患者さんも避難されており、巡回した私たちの姿を見ると笑顔があふれたり、初めてお会いする方も手をとって喜んでくれました。 浸水した自宅や田畑をショックで見ることが出来ない方、恐怖心が強く、ご家族や知 人に会えたことで和らぎつつある方、一週間が過ぎてやっと眠れるようになった方、ゆっくり足を伸ばしたり話をしたいけど、すぐ隣に他 人がいるので思うようにならない苦しさにやっと慣れてきた方、反対に取材や訪問者により休めないという意見もありました。 1 時間の巡回でしたが、想像以上に厳しい状況のなかで、私たちに出来ることは何かを考え、寄り添うことの大切さを感じました。 今 後も微力ではありますが、支えになれるクリニックでありたいと思いました。
聖陵花月クリニック 看護師 堀 忍
|
|